日頃より香美町議会の活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。昨年5月に改選があり、新たな議会構成となってから、はや1年が経とうとしております。
本町も例に漏れず、少子高齢化や人口減少の進行、地域医療・福祉の持続、公共施設やインフラの老朽化対応など、地方自治体を取り巻く環境は一層厳しさを増しています。加えて、自然災害の激甚化や不測の事態への対応など、危機管理の重要性も高まっています。こうした時代にあって、地方議会に期待される役割も、より大きなものとなっていると感じています。
本議会においても一定の世代交代が進み、新たな視点や活力が加わりました。これは大きな可能性である一方、これまで培われてきた経験や議会運営の知見をいかに継承し、組織としての機能をさらに高めていくかが大切な課題でもあります。変化の時期であるからこそ、議会としての基盤を改めて見つめ直し、より良い形へと整えていくことが必要であると考えています。
議会は、行政の監視機関であると同時に、住民の負託を受けた意思決定機関です。その役割を十分に果たすためには、平時の議会運営の充実はもとより、非常時においても適切に機能し得る体制を意識しておくことが重要です。特に、危機時における情報共有の在り方や意思決定までの流れを整理しておくことは、議会としての対応力を高めるうえで欠かせない視点であると認識しています。
香美町議会では、こうした問題意識のもと、議会及び議員の体制整備について改めて整理・検証していくことが必要であると考えています。平時・非常時を問わず議会が責務を果たし得る仕組みとは何か。議員の職責に見合った環境整備の在り方はどうか。情報共有の枠組みは十分か。政策提言機能をいかに高めていくか――。これらの点について、丁寧に検討を重ねてまいりたいと考えています。
議会改革は、制度や形式を整えること自体が目的ではありません。整備された仕組みが、最終的に住民福祉の向上につながってこそ意味を持つものです。世代交代を前向きな力へと生かしながら、議会の成熟度を一段高めていくことを目指していきたいと考えています。
本会を通じて、県下12町議会が互いの取組や課題を共有し、議会機能の向上に向けて学び合うことは大変意義深いものです。香美町議会としても、検討過程や得られた知見を積極的に共有し、相互の研鑽につながるよう努めてまいります。
危機に強く、実効性ある議会の実現に向け、着実に歩みを進めてまいります。